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黄色は止レマ

いらっしゃい

(考察)何故「俺ガイル」は支持されるのか? ~やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。について考える~

ライトノベル 考察

俺ガイルこと「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」が、と~っても好きです。
一部ではゴリ押しとか言われてますが、読んだら判る。これは売れて然るべき作品。てか読め。
このライトノベルがすごい!」で3連覇・殿堂入りしたのも記憶に新しいですね。

人気が最高潮に達している今、何故「俺ガイル」は支持されるのか?について考えてみようと思います。

キャラの魅力

俺ガイルには数々のキャラクターが出てきますが、メインとなるキャラクター達の人物的な魅力は元より、関係性についても読者を惹きつける物があります。

主人公の格好良さ

主人公:比企谷 八幡はアンチヒーローです。あと目が腐ってる。
人物的には相当な捻くれ者ながらも、その捻くれた目線から誰も思いつかないような方法で依頼人の悩みを解決します。
しかしその方法の大半は自分が泥を被ってしまう物です。

このやり方は常に少なくない悲劇を孕む事になるんですが、そんな彼の言動や哲学には男なら憧れざるを得ません。

ダブルヒロイン構造

この作品にはメインヒロインが二人います。
ツンデレパーフェクト美少女の雪ノ下 雪乃と、チョロイン健気なムードメーカー由比ヶ浜 結衣の二人です。

「奉仕部」に所属する主人公とヒロイン二人との関係性を軸に物語が進んで行くんですが、これが結構ハラハラしたりほっこりしたり・・・。
しかもダブルヒロインは親友同士。
三人の行く末が気になって仕方がありません。

ライバルの存在

巻を追うごとに存在感を増していくライバル:葉山 隼人の存在も重要です。
比企谷とは対照的な存在で、パーフェクト優等生で人格者な葉山は比企谷のやり方に常に嫌悪感を抱いています。
比企谷自身も彼を疎ましく思っていますが、芯の部分では互いに認め合ってる部分もあり、読者からすると妙な友情さえ感じます。
最終的にこの二人がどう折り合いを付けるのかも気になる点ですね。

作品の主題

この作品のジャンルは青春群像劇であり、主題は本当の友情とは何か?です。
そして件について考えたとき、最も重要なものが作品の主題だと断言します。

初めはそんな主題は無かった

この作品、元々は短編的に作られており、1・2巻の時点では割とよくある学園ラブコメでした。
作者がよく自虐しているように、デビュー作があまり売れなかった事もあり、元々期待薄な中での刊行。
その様な背景もあってか、当初はこの主題も希薄で、話自体がコンパクトにまとめられていました。

しかし、物語が進み登場人物の関係性が深まっていく事で、そもそも比企谷と雪ノ下が抱えていた「コミュ障」について、それぞれ問題意識を感じるようになります。
そこでようやく「本当の友情とは何か?」という主題が表出してくるんですね。
巻数で言うと5・6巻辺りでしょうか。

読者の共感

これ!これが一番大事。
初期はキャラの魅力と軽妙な文章によって作品が支えられていたのですが、この主題の表出によって一気に物語とキャラの思考に深みが増します。
この悩み、主人公達の立ち位置は特殊なものの、ティーンエイジャーなら誰もがぶつかる物だと思います。
そこで"憧れだった"キャラ達が突如として身近な物となり、読者の共感を得たのではないかと。

まだ未完という事もあり、この主題の結論は出ていません。
しかしながら、読者の多くは比企谷達の答えを待ち望んでいるのではないでしょうか?

結論

"何故「俺ガイル」は支持されるのか?"
→魅力的なキャラ達が読者の強い共感を得たから

無理やり一言で結論付けるとこうでしょうか?
ぶっちゃけ主題の項だけで良かったかも・・・魅力について挙げるなら渡航先生の卓越した文章能力や、ぽんかん⑧先生の絵の素晴らしさとか、数え切れないほどありますが、今回は「キャラとその関係性」という点にまとめてみました。

最後に、私にとって「俺ガイル」とは登場人物の成長を見守る作品です。
本当に私事の様にドキドキしながら読んでしまう作品ですね。


あとがき

私見をまとめてみました。
まだまだ「裏主人公としての葉山」とか「舞台装置としての材木座」とか「小町が異常に可愛い」とか「平塚先生と結婚したい」とか色々書きたい事があるんですが、それはまた次の機会に・・・。

で、12巻はまだですか先生?