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黄色は止レマ

エッセイあるいはただの戯言

(ネタバレ)劇場版「傷物語 <Ⅰ 鉄血編>」BD鑑賞からおさらい~<Ⅱ 熱血編>の予想まで

今月の19日は、いよいよ劇場版「傷物語 <Ⅱ 熱血編>」の公開ですね!とっても楽しみです。
先日<Ⅰ 鉄血編>の円盤も発売となりまして、私の手元にも限定版のBDが届きました。

実物はこんな感じ。

かっこいいパッケージ

キャラデザ解説や制作者インタビュー付き

BDとサントラ

というわけで、<Ⅱ 熱血編>の公開も目前に迫ってきたので、今回は<Ⅰ 鉄血編>の復習といきましょう。

傷物語」とは

まずは、そもそも傷物語とは?というところからおさらい。

物語シリーズの第2作にあたる作品で、主人公、阿良々木暦が吸血鬼になった顛末が語られる作品。
時系列的には第1作である化物語よりも前の話になり、羽川翼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード忍野メメ、といった物語のキーマンとなるキャラクター達との出会いも描かれる、シリーズの原点にして重要作です。

劇場版の制作が発表されたのが2010年。それから実に6年の時を経て、今年1月に公開されました。
最早誰もが諦めていただけに、公開決定の報が流れた時は結構な騒ぎになっていたと記憶しています。

<Ⅰ 鉄血編>のあらすじと見どころ

箇条書きであらすじを説明すると

  • 阿良々木くんが羽川さんと出会い、吸血鬼の噂を聞く
  • エロ本を買った帰り道に血まみれのキスショットと遭遇し、血を与える
  • 吸血鬼になってしまい、吸血鬼ハンターからキスショットの四肢を奪還する事を命ぜられる
  • 吸血鬼ハンター三人に強襲されたところを忍野が助ける
  • 忍野が吸血鬼ハンターとの交渉を買って出て、それを承諾する

ざっとここまで。
<Ⅰ 鉄血編>は全編通して導入の機能が強く、話自体はぶっちゃけ面白くない。
原作を読んでない人が観たら「何も始まってなくない?」と思ってしまうんじゃないでしょうか。

では、この映画の見どころとは?

それはズバリ、作画と演出。<Ⅰ 鉄血編>はとにかく作画と演出の力で押し切った作品。
物語シリーズの特徴として、"キャラクター同士の過剰なまでの会話"がありますが、本作では台詞そのものが抑え込まれており、それまで会話で表現していた物を絵の演技で表現するという、普段とは逆の按配。それだけでも特筆に値する事項です。
演技は勿論のこと、止め絵一枚とっても、とにかくクオリティが高い。時間をかけただけのことはある、と思わず頷いてしまう出来。
キャラデザも一新されており、男性キャラはよりかっこよく、女性キャラはより美しく(かわいく)なっています。

では、私の考える名シーンをば。

冒頭の阿良々木くんが燃えるシーン

原作とは違い、劇場版ではまず、阿良々木くんが吸血鬼化したことを理解せずに日光を浴びてしまい、全身が燃えるシーンから始まります。
謎めいたシチュエーションと、身体が燃えるインパクトは、導入としてかなり完成度が高い!
かつ、燃える描写も緻密で、ここから「あぁ、これは本気の作品だ」と無理矢理納得させられてしまう。

羽川さんのパンモロ

ここはある意味、一番気合いが入っていたシーンではないでしょうか…
春の風の悪戯により、阿良々木くんの目の前で下着を晒してしまう羽川さん(そして爆揺れするおっぱい)。
やたらディテールの凝った下着(原作も酷かったが)には、スタッフの意地を感じずにはいられません。
つーか冷静に考えて、パンツ見られる→パンツを見たぼっちへ一方的に友達宣言する、という流れはおかしいと思う…

キスショットとの邂逅

ここも原作と違い、邂逅の場が路上から地下鉄のホームになっています。このアレンジも見事で、阿良々木くんが引き寄せられるように地下へ潜っていく演出の緊張感は秀逸の一言。
そして辿り着いた先には、四肢をもぎ取られたキスショットの姿→助けを懇願する叫び→一度は逃げ出すも、結局キスショットに自らの体を差し出す阿良々木くん。ここの一連のシークエンスは、恐ろしいながらも美しく、文句なしに序盤のクライマックスと言える出来。特に、キスショットの叫びが赤子の泣き声に変わる演出は素晴らしい。
なによりも、四肢を失ったキスショットは鬼気迫る美しさ。

忍野の登場シーン

こちらは最初期の予告にも同様のシークエンスがありましたね。颯爽と登場する忍野がとにかくかっこいい!
ここの出来を見るに、今後のバトルシーンへの期待が高まります。
また、阿良々木くんの「人殺しをするつもりか!」からのタイトルコール「KOYOMI VAMP」→吸血鬼の証である牙、という流れも◎。

副音声

こちらは円盤限定のコンテンツですが、例によってオーディオコメンタリーが収録されています。
実は本編よりもコメンタリーのファンなんですが、今回の担当は忍野×キスショット(≒忍)というレアな組み合わせ!コメンタリー好きなら、この組み合わせだけで観る(聞く)価値あり。
なんだかんだ斧乃木ちゃんや八九寺よりも仲良く喋ってるキスショット(≒忍)が微笑ましいです。

<Ⅱ 熱血編>見どころ予想

※以下からはネタバレなので、原作を未読の方は注意

①バトルシーン

予告から察するに、恐らく“ヴァンパイアハンター三人との戦い~忍野のタネ明かし”までが描かれるハズ。つまりバトルシーンがメイン!
前述しましたが、<Ⅰ 鉄血編>の忍野登場シーンを見るに、アクションはかなり期待出来ると思われます。

②羽川さんの危機

バトルシーンの中でも、エピソードとのやり取りは楽しみ。苦戦する阿良々木くんに攻略法を伝えるも、エピソードに攻撃され瀕死になる羽川さん。
この辺のシークエンスは劇中でも特に盛り上がる箇所になるハズなので、アレンジもどうなるか楽しみです。

③羽川さんのパンツ

エピソード戦後、羽川さんがお守りとして自分のパンツを阿良々木くんへ渡すシーンがあります。
きっとここもスタッフの気合がこもった絵が見られることでしょう…。

まとめると美味しいところは全部羽川さんが持っていくと予想されます。


と、復習と予想はこんなところでしょうか。
傷物語は後半に行くにつれて盛り上がるストーリーなので、一番楽しみなのは<Ⅲ 冷血編>なんですがね。

今回は言及できませんでしたが劇伴も素晴らしい出来。
下世話な言い方をしてしまえば、TVよりもお金の掛かってるのがよく分かる出来で、アニメ化物語からのリアレンジは秀逸だし、コメディパートで使われるバート・バカラック風のトラックは日常のBGMとしても耐えうるクオリティですよ!
円盤をゲットするなら是非限定版を勧めます。

では、今回はこのへんで。お粗末様でした。