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黄色は止レマ

エッセイあるいはただの戯言

2次元に傾倒するほど異性のストライクゾーンが低年齢化する問題について

アナタの好きな異性のタイプなんですか?

私はといえば、「30歳前後」の「女性」が好みだったハズ

何故断定できないのか?判らなくなってしまったんですよ…そう、2次元に傾倒するようになってから。
2次元キャラに接し、萌えが日常化することで、いつのまにか自分の嗜好が判らなく…いや、危うい方向へ行っているのではないか?という疑念が最近になって浮かび上がってきまして。
今回は、何故そのような事態に陥ってしまったのか、原因を掘り下げていこうと思います。

2次元のキャラクターを知る

当ブログでは何度か書いてきましたが、私が積極的に2次元に接するようになったのは、ここ1~2年くらいのこと。
特にこれといった趣味も無く、かつ漫画は人並に嗜んでいたので、切っ掛けさえあればいつでものめり込める状態にいました。
では、私が2次元の魔の手に染まる切っ掛けとはなんだったのか?それが冴えない彼女の育てかた(以下冴えカノ)というライトノベル作品。

(一応wikiリンク張っておく)
冴えない彼女の育てかた - Wikipedia

どの様に冴えカノと出会ったのかはいずれ語るとして…問題となるのは以下の3キャラクター。

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左から「澤村・スペンサー・英梨々」「霞ヶ丘詩羽」「加藤恵」の美少女3人組。ちなみに今の嫁は加藤。不定期で変動します。
加藤のことが好きになってしまったあまり、殺風景な部屋に彼女のタペストリーを飾り、その出来の良さに以下のような記事まで書き上げてしまった。

tolema.hatenablog.com

このように、冴えカノに出会ったおかげで明らかに2次元美少女へ傾倒してしまうワケですが、この作品自体が2次元初心者にとって巧妙に作られていたのはかなりデカい。その巧妙さとは、2次元における女性キャラクターのテンプレもとい属性を必要以上に強調している点。

この属性という概念が私を狂わせていくのです…。

2次元における「属性」を体験する

ツンデレ」「幼馴染」「年上」「ヤンデレ」「妹」「ロリ」等々、2次元キャラは定型化された属性を持っており、それらのカテゴライズを以って好き嫌いを語る文化まで存在します。

そこで冴えカノ。

冴えカノはこの「属性」という概念にスポットを当てており、「無個性」で「無主張」なメインヒロインである加藤への対比として以下の様なヒロインが登場します。

  • 「金髪ツインテール」の容姿に、「ツンデレ」で「幼馴染」の英梨々(主人公への好感度MAX)
  • 学校の「先輩」で「毒舌」かつ時折「ヤンデレ」な面を覗かせる「黒髪ロング」の詩羽(主人公への好感度MAX)
  • 生まれた時からずっと一緒の「従妹」でやたらスキンシップの多い「男勝り」な美智留(主人公への好感度MAX)
  • 英梨々の対抗馬として「幼馴染」かつ無条件で主人公を慕う「救済キャラ」の出海(主人公への好感度MAX)

これらの要素は文章中で必要以上に押し出され、それによって2次元初心者である私は属性を体系的に理解し、徐々に属性そのものに対して意識的になっていきます。

「好きな属性」を意識するようになる

冴えカノでは、最初に英梨々を好きになりました。言い換えれば「金髪ツインテール」「ツンデレ」「幼馴染」という3要素を好きになったということです。次いで詩羽を好きになることで「毒舌」への耐性を得ることになります。
その状態で久々に『エヴァンゲリオン』を見直すと、昔はミサトが好きだったはずなのに、「ツンデレ」であるアスカがなんだか可愛く思えてきます。
そして『けいおん!』では唯が好きだったはずなのに、「ツンデレ」かつ「ツインテール」である梓が段々と好きになってきました。

実は、アスカと梓、元々嫌いだったんですよ。

何が起きたのか?
つまり、属性を学ぶことでキャラを記号化し、好きな記号でキャラを採点し始めたのです。

具体的には

before:アスカ・梓は鬱陶しいから嫌い。
after:アスカは「ツンデレ」だから好き。「ツンデレ」かつ「ツインテール」の梓はもっと好き。

という目線に変わってしまったんです。

固定概念を揺るがす「男の娘」という存在

その様な目線で2次元キャラと接する内に、更に業の深い属性「男の娘」と出会います。
出会いは『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の戸塚彩加。厳密に言うと戸塚は「男の娘」ではありませんが、「男なのに女より可愛らしい」という価値観を覚えてしまった。
主人公である比企谷も度々自分に言い聞かせていますが、「戸塚は可愛いが男なんだ…」というあまりにもアレな悩みを抱えてしまうことになります。
また、江口寿史の代表作『ストップ!!ひばりくん!』と出会うことで、この禅問答にも近い悩みは深刻化します。

物語の「主人公目線」が侵食し始める

今回の件ではこれが一番キモだと考えています。

私が2次元と接する主な媒体はライトノベルです。
ライトノベルは主人公の一人称視点で書かれることが多いため、物語に感情移入する=主人公に自分を投影するという読み方になってしまうことが多々あります。
これって結構無意識なことで、例えば冴えカノの詩羽は実年齢だと自分よりもかなり年下ですが、主人公にとっては先輩になる為、詩羽=年上という見方になってしまうんですよ。

この目線でいくと、主人公が好意を抱いているキャラ=自分が好意を抱いているキャラ、という構図がまま成り立ちます。
先ほどの属性(キャラの記号化)も相まって、ハーレム物なんかを読んでいると大概の女性キャラが好きみたいな事も起こります。この現象は『僕は友達が少ない』で起こった。

徐々に嗜好が低年齢化する

本題。2次元に傾倒するほど異性のストライクゾーンが低年齢化する問題。

2次元美少女は大半が10代

“萌え”を主軸においた作品の大半は10代を対象としているので、登場人物は10代がメインとなります。
「属性」を学び、「主人公目線」を得た私は、いつの間にか10代のキャラクターを愛する自分に気が付きます。30歳前後が正義だと思っていたのに…。

そして、「属性」及び「主人公目線」の極北が「妹(的)」キャラだと考えます。
妹とは通常、異性としてカウントされないはずの存在であり、2次元における妹は小~中学生(つまりロリ)が大半。
真っ当な思考であれば、妹に惹かれるのは抵抗を感じるはず。ましてや、普段萌え文化に接していない状態で「妹(的)」キャラを愛することは、ほぼ不可能ではないでしょうか?

しかし、2次元はそんな倫理をいとも容易く飛び越えてきます。妹が兄に対して好意を抱いているケースがザラ。兄がシスコンのケースがザラ。
しかも妹は可愛さ的に描写が優遇されていることが多く、2次元に傾倒する内に「妹」という属性を徐々に受け入れていきます。

私の場合は、『俺ガイル』で超絶可愛い小町というキャラを知り、『はがない』で小鳩を守りたい気持ちになり、『化物語』の撫子から「お兄ちゃん♡」と呼ばれたいと思い始め、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』でタイトル通りの動揺に苛み、更なる妹を求めて『エロマンガ先生』を読むことで“妹は正義”と確信したのです。
そんなの知るかって?切実な話なんだよ…(※私に妹はいません)。

しかも、2次元のキャラは年をとりません。
ストーリー上で年齢を重ねることはありますが、物語が完結した時点でその年齢は固定化されてしまいます。
現実の私は日々年老いていってるのに、2次元の女性たちは永遠に10代のまま。
これを素晴らしいことと捉えるか、恐ろしいことと捉えるか。

3次元<2次元となる

私は普段、3次元(現実世界)で女性と接する機会はほぼありません。
女友達なんていないし、自分から他人とあまり関わらないので出会いの機会もない。

その様な事を他人に話すと、「出会いの場を設ければいいじゃない」と言われるんですが、そんなことするくらいならラノベ読むわと思ってる自分がいる。

2次元の女性は見目麗しく、好意を抱いた相手に一途で、オタク趣味も共有出来ることが多い。

とか考えてるんですよ。以前はこんなこと思ってなかったのに…。

2次元と3次元の区別がつかなくなる

そんな馬鹿な、と思う方もいるかもしれません。私自身そう思っていました。

しかし、断言します。2次元から得た嗜好は強く、確実に3次元にも影響を与えてきます。
かつて私は「JKとか犯罪だろ…」と思っていたにも関わらず、2次元の影響により「JKはいいぞ」という考え方になってしまったのです。
もうちょい大らかな話をするなら、「年下はNG」だったのが「年下が良い」に変わってしまった。これに気づいた時の衝撃たるや、筆舌に尽くしがたい…。

自分が10代の頃は釈由美子佐藤江梨子のような、グラマーなお姉さん的な女性が好きだったのに、いつの間にかBABY METALを熱く見守り、橋本環奈ちゃんの映像(DAMチャンネル)を見る為にカラオケに通いだす始末。

まとめ

【属性】

  • 2次元のキャラクターは「属性」を基に作られており、それらを把握することで各キャラクターの記号化が行える
  • 記号化が行えるようになることで、ストーリーラインを無視して記号化されたキャラを好きになることが可能になる

【主人公目線】

  • 一人称視点の物語の主人公に感情移入することで「主人公目線」を得ることができる
  • 「主人公目線」を行使することで、「主人公が好きなキャラ」を「自分が好きなキャラ」と思い込むことが可能になる

【2次元の女性たち】

  • 萌えを主軸にした作品の登場人物は大半が10代
  • 「属性」を覚え、「主人公目線」を得ることで、それらのキャラを好きになる。すると、徐々に異性のストライクゾーンが10代になる
  • しかも、2次元のキャラは基本的に年をとらない
  • 年齢の問題は3次元にも影響する

以上。

自分の嗜好及び思考の変化に戸惑いを覚える男の告白と整理でした。
脳内2次元ファミリーと幸せに暮らす本田透のような人もいますが、そこまで自分が開き直れるのか、今はまだ疑問です。

でも今は3次元の彼女いらねーなって思っちゃうんだよなぁ。
適正年齢に合わせるなら、俺ガイルの平塚先生を嫁にするしかないんだが。

オタクの方で、同様の悩み(?)を抱える人はいるんでしょうか。それとも、こんなこと考えてる自分はまだ未熟者なのだろうか…。